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【転職は職務経歴書が10割】転職できる職務経歴書に一変するチェックポイント5選

 

どれだけ素晴らしい人物であろうとも、職務経歴書がダメではそもそも面接にすら呼ばれない

私は、医師を中心としたエグゼクティブ専門の転職エージェントをライフワークとしています。経営者として長年、採用に携わり、自身、30代から4回転職し、転職する度にキャリアと年収を高めてきた「転職のプロ」でもあります。

求職者と自身の「最高値」を追求する転職エージェントとして、これだけは断言できます。「転職は職務経歴書が10割」と。それはなぜか。どれだけ素晴らしい人物であろうとも、職務経歴書がダメではそもそも面接にすら呼ばれないからです。逆に職務経歴書が素晴らしければ、その後の面接、オファー条件交渉まで有利に進められます。

本稿では、「自分の経歴はイケてる」と思っているのに面接や内定に至らないビジネスパーソンが陥りがちな、「職務経歴書の落とし穴」を5つ紹介します。転職活動に悩むあなたの成功のヒントになれば幸いです。

 

「職務経歴書の落とし穴」5つ

 

落とし穴① ただの経歴自慢になっている

多くの方が誤解しているのですが、職務経歴書は、あなたの経歴をありのまま書くものではありません。

職務経歴書の目的は、企業の採用担当者に「この人に会って、詳しく話を聴いてみたい」と思ってもらうことです。そのためには「採用メリット」を、職務経歴書の冒頭、「職務要約」で端的に伝える必要があります。

私はよく、「職務要約は企業へのラブレターだと思って書いてください」とアドバイスしています。

ラブレターの受け手は「この人はどうやって私を幸せにし続けてくれるのだろう」と、あれこれ考えるはずです。

これを採用担当者に置き換えれば、「この人は入社したらウチにどんなメリットをもたらし続けてくれるのだろう」となります。

では、「採用メリット」はどう書けばいいか。分かりやすく公式化すると下記の通りです。

「採用メリット」=「実績」+「再現性」

例えば営業職なら、「売上3億円(達成率130%、全300人中5位、下期MVP)」が「実績」です。継続して成果を出し続けられるという根拠(つまり、マグレではないか)が「再現性」です。「転職先でも現職の成果を再現可能であること」を端的に書きましょう。アピールすべきは成果そのものよりもプロセス、経験そのものよりもマネジメントスタイルです。

職務要約の締めは、下記のような「決意文スタイル」を推奨しています。

「もし自分が貴社に入社できたとしたら、これまでの●●なキャリアを●●のように生かし、●●の仕事に挑戦し、●●な結果を出すことで貢献していきたい」。

この一文があるかどうかで、面接に呼ばれる可能性は飛躍的に高まります。

 

落とし穴② 企業の求める人物像・キャリア像を満たしていない

ありがちなのが、職務経歴書でボリュームを割いているアピールポイントが、志望する求人と的外れになってしまっていることです。

例えば、マネジメント層の求人なのに、プレーヤーとしての実績中心の記載になっている、といった具合です。

この落とし穴にハマらないためには、まず求人は企業HPに記載の「求める人物像」と「ポジション」をチェックしましょう。

次に、それにマッチする自分の実績をピックアップしていきます。

「求める人物像」と「ポジション」こそがその企業が抱える採用課題です。それを、あなたを採用することで解決しようとしています。

採用課題という「病い」を、採用という「薬」で解決する。そのための処方箋のイメージで書くとよいでしょう。

ちなみに、この作業はエントリーする企業ごとに行います。つまり、その度に書き換える必要があります。

といってもイチから新しく書く必要はなく、「ポジション」と「求める人物像」にマッチする部分のみ書き換えればOKです。

 

落とし穴③ 一般用語ではない専門用語・現職の社内用語を多用している

専門用語は異業種での転職で多く見られる落とし穴です。

私が身を置く人材業界を例に出すと、一般的な「RA」(アールエー)、「CA」(シーエー)という用語があります。

これらは、それぞれリクルーティングアドバイザー(法人営業担当)、キャリアアドバイザー(求職者担当)の略。これをそのまま職務経歴書に書いたとしても、人材業界に疎い採用担当者は何のことか理解できないでしょう。

社内用語の多用は、社内用語と一般用語の区別が曖昧な社会人歴が浅い方に見られがちです。web検索をかけるなどして一般用語に置き換えましょう。

 

落とし穴④ 文章構成が拙い

文章が飛び抜けて上手い必要はありませんが、最低限はクリアしたいところ。最も嫌われるのは「誤字脱字」と「一行が長い」、そして「複数のフォントの混在」です。

対策として
「一行は30-40文字以内にすること」
「完成前にスペルと文法のチェックをかけること」
「フォントを統一すること」

は忘れないようにしましょう。これだけでもだいぶ見違えます。

また、職務経歴書自体も短い方が好まれます。A4・2枚までにまとめるのが理想です。あまりに過去の職歴や、今回の転職活動とあまり関係のない実績は、思い切って端折ってしまっても問題ありません。

 

落とし穴⑤ 自己PRが職務要約と重複している

職務経歴書の締めくくりである「自己PR」。ここでも「再現性」をアピールしていきます。

「自分の強み・信条」→「具体的なエピソード」→「成果と経験」の流れが王道です。

ただ、これだけでは職務要約の焼き直しになり、あなたの人となりが伝わってきません。書き加えて欲しいのは「新しい組織に順応できる根拠」、「成長意欲・良い習慣」の2点です。

いくらいい人材でも、組織で浮いてしまったり、入社時点で能力が頭打ちだったりするようでは、その採用は失敗だったと言わざるをえません。この2つの懸念を打ち消すエピソードを付け加えられれば、採用担当者にとっての何よりも安心材料になります。

 

「転職できる職務経歴書」に一変するために

今回取り上げた5つの落とし穴を回避するだけでも、あなたの転職成功率は飛躍的にアップします。即効性も高いので是非お試しください。

「記事を参考に職務経歴書を作ったつもりだけど、もっと良くしたい」方、「そもそもこの書き方でいいのか自信がない」方、アドバイス依頼も承っております。下記よりお気軽にご連絡ください。

 

 

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